2020年8月ローマ旅行3日目③
フランスでは週末から全国で18時以降の夜間外出禁止となりました。
EU内では徐々にイギリスの変異種や南アフリカの変異種が広がりつつあり、かなり緊張しています。
ロックダウンをしている国も結構あります。
フランスは何とか夜間外出禁止令で様子を見ているところですが・・・
ワクチンも思ったほど入荷できないようだし、不安な日々が続きます。
さすがに経済的影響も色濃くなり始めて、いったいどうなることやら。
とりあえず、私たちにできることは外出を控えて、ワクチンが届くのを待つしかないですね。
さて、しばらく、年末年始のおうちごはんでお茶を濁してましたが、ローマのレポ、少し続けます。
8月のローマ旅行、レポ続きです。
コロッセオの見学を堪能した後は、フォロ・ロマーノの見学をしようと思っていたのですが、フォロ・ロマーノの入り口には列ができていました。
昨日のヴァチカン、10時ぐらいは結構な列だったのが12時を過ぎると列がほとんどなくなっていたので、まずパラティーノの丘から見ることにしました。
パラティーノの丘はコロッセオを出たところから約200m。
標識も出ているし、道をまっすぐ行くだけなのでわかりやすいです。
↓パラティーノの丘入り口。
列、皆無。

ここでちょっとパラティーノの丘の歴史について触れてみましょう。
ローマには7つの丘があるのですが、その中で一番歴史が古いと言われている丘です。
ローマはオオカミに育てられた双子の捨て子が建国者との言い伝えがあります。
その双子のうち、兄のロムルスはこのパラティウム(ラテン語読み)に街をつくり、弟のレムスはアヴェンティヌスの丘に街をつくったそうです。
その後、このパラティウムには貴族の館が造られ、帝政ローマ時代には歴代の皇帝が住んだとのことです。
ローマ訪問直前、自宅に持っていた塩野七生さんの「ローマ人の物語~ローマは一日にして成らず」を読み返していたので、本の舞台となったこの地を訪れることができ、見学も一段と楽しめました。
さて、パラティーナの丘、早速歩いてみましょう。
入ってすぐ左の方へ行くとクラウディア水道の水道橋跡が見られます。

↓アウグストゥスの家。

↓スタジアム。
どんなスポーツを楽しんだのでしょうね。
想像力が膨らみます。

ドムス・フラヴィアあたり、パラティーノの丘の中心部ぐらいにあったと思うのですが、この足の指の彫刻。
すぐ横にある策が人の腰辺りまである高さなので、像の巨大さも想像がつくかと思います。
いったい全体像はどんなものだったのかなと、いろいろ想像したりします。

この他、村の跡や貯水槽の跡など、いろいろな遺跡を見学しながらファルネジアーニ庭園へ行きます。
ここはヨーロッパ最古の庭園ともいわれています。
炎天下の中日陰もなかったのですが、ここにはバラなどたくさんの木が植えられていて散水もされていて、オアシスのように感じられました。

このころ、すでにお昼過ぎぐらいだったでしょうか。
日陰もあまりなく、炎天下の中を歩き回って、結構疲れが出てきました。
庭園の奥に出てびっくり。
眼下にはお隣のフォロ・ロマーノが広がっています。
疲れも吹き飛びました!
↓あまりの素晴らしい景色にパノラマ写真を撮ってみたのですが、大きく掲載できないのが残念!

↓奥のほうには先ほど見てきたコロッセオやフォロ・ロマーノの入り口あたりにあるティトゥスの凱旋門が見えます。

↓これから見に行くフォロ・ロマーノ。

↓こちらもフォロ・ロマーノの一部。
神殿跡でしょうか?
大きな柱がいくつも見えます。

ファルネジアーニ庭園から眺める景色を楽しんだ後は泉のある劇場跡を通って下に降りていきます。

↓パラティーナの丘の上の劇場跡から、下のフォロ・ロマーノの方へ降りていく階段の途中にある踊り場からの景色が、また素晴らしい!
松の濃い緑色が空の色に映えて美しい!
背景にあるのはコロッセオとティトゥスの凱旋門。

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