ちょっと早めの夏休み~アテネ2日目③
ちょっと早めの夏休み、アテネ編続きです。
今回の旅行は、歴史的遺跡などをいろいろ回ります。
古代遺跡は破損が進んでいるため、予備知識がないと楽しめません。
私は前もって、塩野七生さんの歴史小説やガイドブック、解説本などを読んでおきました。
また、現地では、帰国後ゆっくり読めるようにそれぞれの遺跡の解説本も買いました。
今回のレポは自分で見たところを、こうした書籍などを参考に、自分の旅行記録としてまとめています。
ちょっとマニアックな内容になるかもしれません。
ご興味がない方はスルーしてください。
ローマン・アゴラを見学した後は古代アゴラを見学。
まず遺跡内をさっと回って、アタロスの柱廊にある古代アゴラ博物館を見学します。
この建物はギリシャ遺跡の中で完全に復元された唯一の建物だそうです。
1階はドーリア式の柱が立ち並び爽快な眺め。
端には像がずらりと並んでいます。

廊下の一番端にはドレープが美しい像がありました。

館内にはアゴラで発掘されたものが展示されています。
中でもすごく感動したのは、こちら、文字が刻まれている陶器破片。
歴史にお詳しい方はぴんと来られたかもしれません。
こちら、歴史の授業で習った、あの陶片追放に使われた陶器破片なのです!

陶片追放とは、古代アテネで、僭主になる恐れのある人をこうした陶片に名前を書いて投票して、一定数以上表を獲得した人を10年間国外追放したシステム。
日本で習った古代の歴史が身近に感じられた瞬間です。
ところで、ギリシャ式陶器には大きく分けて黒絵式と赤絵式と呼ばれる2種類の陶器があります。
黒絵式とは、陶器に絵付けの段階で黒い絵を施す手法で紀元前7世紀ごろコリント地方始まったそうです。
それがアテネのほうにまで伝わりました。
↓黒絵式陶器

赤絵式とは逆で、絵付けの段階で、柄の部分を残し、他の部分を黒く塗りつぶす手法です。
これは紀元前6世紀末にアテネ地方で生まれた手法だそうです。
↓赤絵式陶器

1階の展示室を見た後は2階に行きます。
2階にも展示品はいろいろありますが、ここからの景色を見るのもお忘れなく!
さっき見たヘファイストス神殿が正面にきれいに見えます。

博物館のブティックでアクロポリスの解説本を購入して、ホテルのほうに戻ります。
途中、疲れたので、カフェで休憩。
アイス・カフェ・ラテです。

- 関連記事
-
- ちょっと早めの夏休み~アテネ2日目① (2022/09/20)
- ちょっと早めの夏休み~アテネ2日目② (2022/09/23)
- ちょっと早めの夏休み~アテネ2日目③ (2022/09/26)
- ちょっと早めの夏休み~クルーズ後1日目① (2023/01/04)
- ちょっと早めの夏休み~クルーズ後1日目② (2023/01/06)